オンラインカジノには様々なライセンスが存在します。オンラインカジノは、国・政府が認可していることの証となる「ライセンス」を持っていないと合法だと認められないため、運営することはできません。

オンラインカジノのライセンスのひとつで有名なのがキュラソーライセンスです。オンラインカジノ運営は、ほぼすべてキュラソーライセンスを保有しています。
一括りにキュラソーライセンスといっても実は4種類あります。
- 1668/JAZ(Curacao E-gaming)
- 365/JAZ (Gaming Curacao)
- 5536/JAZ (Curacao Interactive Licensing)
- 8048/JAZ (Antillephone)
4種類のライセンスの信頼度は凄くさがあり、トラブル時の対応にものすごく差があります。キュラソーライセンスを持っていれば安心といわれていたのは過去の話。ライセンスの有無だけでなく、その数にも注目するようになってきていますが、ライセンスの本来の意味はなんなのか?
オンラインカジノが急速に普及する日本で、キュラソーライセンスを保有するカジノのトラブルも急増しているのが実情です。キュラソーに対する疑問点は大きくなってきた昨今、どうしてトラブルが発生するのか、今回の記事で解明してみます。
キュラソー島マスターライセンスとは?
ライセンスについて詳しく解説する前に、まずは簡単にキュラソーについて解説します。
キュラソー島とは?
キュラソー(オランダ語: Curaçao )は、オランダ王国の構成国、ベネズエラの北約60kmのカリブ海に位置する島であり、面積は444km、日本の種子島とほぼ同じサイズの国土におよそ14万人が暮らしています。

キュラソーは美しいパステルカラーで彩られてた切妻屋根の建物群を有しています。その愛らしい街並みは、1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
キュラソーのギャンブルのライセンス
キュラソーは観光、開運サービス、石油、国際金融サービスなど充実しており、一人当たりのGDP(PPP)で世界46位と高い生活水準の国です。1996年にオンラインギャンブルライセンスの提供を開始し、法整備、インフラ整備をし数十年にわたって、ゲームライセンスを提供する国としての地位を確立してきました。
キュラソーギャンブルライセンスを取得できるかどうかの判断は、法務大臣の裁量に委ねられていています。ライセンス料金さえ支払えば発行されるという側面が強く有利な税法だったり、他の発行国より安いライセンス料や取得までの期間が比較的に短いので早くライセンス料を取得できます。
そのためオンラインカジノ業界の中では特段、信頼性の高いライセンスとはいえないのが現状です。
なぜ多くのオンラインカジノがキュラソーライセンスを保有しているのか?
まず第一に、Curacao eGamingは公式な規制当局ではないことが判明しました。いわゆるマスターライセンスの保有者の1つに過ぎません。キュラソーのマスターライセンスは、保有者にオペレーターに直接サブライセンスを発行する権利を与えています。ライセンス番号が同じなのはこのためです。
Curacao eGamingに申請した人は全員、1668/JAZを取得することができます。他にも、多くのカジノブランドをサブライセンスしているマスターライセンス保持者がいます。
多くのウェブサイトで番号が一致する理由はそのためです。
キュラソーライセンスをもつ詐欺サイトがある理由
他の管轄区域とは異なり、オペレーターは法務省から直接キュラソーのギャンブルライセンスを取得することができません。実際、政府はすべての責任を放棄しており、プレーヤーの権利の監視と保護には参加していません。このため、プレーヤーを無差別にだます詐欺カジノがいるのです。
ただし、キュラソーでライセンスを取得しているすべてのオペレーターが詐欺師というわけではありません。しっかり運営しているカジノとと詐欺カジノの両方が同じライセンスを共有することができます。残念ながら、詐欺師の影は正直な運営者に向けられ、プレイヤーはもはや悪と善を見分けるのが難しくなりました。
キュラソーのマスターライセンスは誰が持っているのか?
キュラソーのギャンブルライセンスは以下の4社で事業全体が成り立っています。
- Curacao eGaming — 1668/JAZ
- Antillephone — 8048/JAZ
- Gaming Curacao — 365/JAZ
- e-Management N.V. — 5536/JAZ
つまり、一次受けのようなものです。カジノは彼らと直接ではなく、仲介業者、例えばホワイトレーベルのカジノサービスを提供する会社を通して仕事をすることがあります。
ライセンスの真偽はどのように確認するのか?
キュラソーのカジノライセンスは、カジノのホームページのフッターにあるライセンスロゴをクリックします。バリデータのウェブサイトに移動し、ライセンスの確認ページが表示されます。オペレーターのマスターライセンスによって、異なるウェブサイトに移動することができます。
3社はライセンスの真偽を確認するためのツールを提供

なお、3社はライセンスの真偽を確認するためのツールを提供しています。
- Curacao eGaming – validator.curacao-egaming.com
- Antilllephone – validator.antillephone.com
- Gaming Curacao – gaming-curacao.com/validation
ライセンス 5536/JAZ は検証不可
しかし、キュラソーのマスターライセンス番号5536/JAZは、まったく検証できません。これはe-Management N.V.に属している。
そのライセンスを持つ十数件のウェブサイトをチェックしましたが、バリデータ(検証)へのリンクがあるものはありませんでした。e-Managementのウェブサイトにも、そのようなオプションはありません。
このライセンスを持つカジノも、会社自体もライセンスバリデーターへのリンクを提供していないため、検証する必要があったのです。
キュラソーの会社の詳細を登録番号で確認する方法

キュラソーに登録されている企業の登録番号は、キュラソー商工会議所のウェブサイトで確認することができます。
キュラソー商工会議所のウェブサイトcuracao-chamber.cwにアクセスし、トップメニューから「サービス」、次に「会社検索」を選択します。登録番号を入力し、会社がいつ作られたか、誰が経営しているか、その他の詳細を確認することができます。
キュラソーのライセンスは信用できるのか、できないのか?
キュラソーライセンスは歴史の古いライセンスではあるものの、UKやマルタに比べて審査基準が緩いのは事実です。そのため、業界内では一般的に信頼性が低いと思われています。
キュラソーライセンスを取得しているカジノでも優良なカジノは多く存在します。ただし、キュラソーライセンスを取得している詐欺カジノもあり信頼性だけでカジノの良し悪しが付けられないという問題が発生します。
あるウェブサイトに、マスターライセンス1668/JAZ、365/JAZ、5536/JAZ、8048/JAZの保有者はサブライセンスを発行することができない、という記述がありました。ライセンスを発行しているカジノサイトに目を光らせても意味がありません。
過去にはCuracao eGamingが発行したライセンス1668/JAZを持つカジノが、NetEntやNovomaticの偽ソフトウェアを使っていることが発覚した件について、Casinomeisterのサイトに調査が掲載されていた。Curacao eGamingはこれらの事件を通知されたが、カジノにプレーヤーへのお金の返還を命じませんでした。
詐欺カジノを規制していないことに問題があるのです。そのためキュラソーライセンスのみを使用するのは自己責任ということになります。

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